糸 Project

糸プロジェクトとは

「糸プロジェクト」は、愛媛県西条市に新しく誕生した「いとまち」に集まる人びとのための、参加型プロジェクトです。「エネルギー」「テクノロジー」「グリーンインフラ」「食」「建築」をキーワードとした、東京大学隈研吾研究室によるマスタープランを基に、遊びやすく暮らしやすい自然溢れるまちづくりを目指します。今後、戸建て住宅で形成される住宅ゾーンと、ホテルや温泉などがある商業ゾーンがつくられ、西条の魅力を再発見しながら、人・モノ・マチがつながり「いとまち」は成長していきます。また、「いとまち」に幅広い世代の人を迎え、健康で生き生きと過ごせるように、日本抗加齢協会・日本抗加齢医学会の吉川敏一先生と一緒に「健康」を軸にした新しい暮らしの提案も計画しています。

糸のはじまりとは

「未来にチャンスを紡ぐ」
育まれたこの西条市で、次世代を育むための恩返し。
西条市の街のにぎわいを取り戻し、新たに挑戦する人にチャンスを与えたい。
紡いでいく糸で、人のつながりを感じる。

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  • 六畳一間から世界へ、雑草集団から侍集団へ

    私たち、株式会社アドバンテックは、1995年に創業し、日本のモノづくりを支えています。中学・高校で同級生だった2人が「田舎から全国に出ていってやろう!」と夢を抱き、西条市の下町(しもまち)にある、築40年の六畳一間で事業を立ち上げました。当初は、寄せ集めの雑草集団で創業したわけですが、そのメンバーのほとんどが今も残っています。一番嬉しくもあり、誇らしいことは、後から会社に参加した若手たちが、これまで私たち世代では手を出せなかった仕事をどんどん広げていってくれていることです。そういう意味では、「雑草」集団が、いつの間にか、日本だけでなく世界に通用するような「侍」集団に育ってくれたのではないかと思います。とはいえ、会社としてはまだまだ発展途上中。「どんなことも喜んで引き受け、あきらめずに最後までやり抜く」を大切にしながら、社員がより働きやすい会社づくりに引き続き取り組んでいきたいです。

  • 街ににぎわいとチャンスを生み出す「糸プロジェクト」

    会社として少しずつ成長させてもらってきたのですが、会社を育んでくれたのは西条という地域でした。だからこそ「いつか、ささやかであっても、地域の役に立ちたい」という想いがずっとありました。そんななか、「これはいかん、動き出そう」と気持ちが大きく揺れたのは、3~4年前の家族の言葉でした。「街がだんだん元気がなくなっていくよ。クリスマスなのに明かりもないし、寂しい街になってしもた。たまに子どもたちが帰ってくるのに、このままでは何の魅力もない街になってしまう・・・」この時をきっかけに、「では一体何ができるのか」と悩んでいたところ、株式会社新建築の吉田さんと川勝さんに、建築家 隈研吾さんをご紹介頂きました。隈さんと初めてお会いした時のことを今も覚えています。
    プロジェクトの趣旨を伝える中でお願いしたことは、「街のにぎわいを取り戻したい」と「若者や、新たに挑戦する人にチャンスを与えられる街にしたい」の2つでした。隈先生はその想いを受け止め、新プロジェクト立ち上げを、快くお引き受けて下さいました。そしてその後、東京大学の隈研究室メンバーと一緒に「糸プロジェクト」を始動させました。

  • 個人とコミュニティと企業、複数の「糸」で織りなす地域

    なぜプロジェクト名が「糸」なのかといいますと、糸には「結ぶ」「紡ぐ」「編む」など、「人と人、社会性との関係性をつなぎ合わせる」という意味合いがあります。こんな時代だからこそ、「家族」「会社と従業員」「地域のコミュニティと個人」などの在り方、その間にある関係性を、もう一度考え直す時期なのではないか、ということです。都会では、隣にどんな人が住んでいるかさえ知らないまま暮らす人がいる一方で、西条で暮らす私たちは「祭」などの地域行事によって人とのつながりを感じ、関係性を育んでもらっています。そういった昔から西条市にある文化資源を、街を蘇らせる力に変えられるのではないか。
    また街に魂を宿すのは、市民が持っている熱い想いだとも信じています。その市民が住みやすく、新しいことに挑戦できる街づくりを、隈先生の描いた絵をもとに進めていくのが「糸プロジェクト」です。

    株式会社 アドバンテック

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「エネルギー・テクノロジー・グリーンインフラ・食・建築」をテーマとした商業ゾーン。
災害時には「電気」「水」「食」で、お役に立てる街づくりを目指します。

※イラストはイメージです。実際とは異なる場合があります。

食べる

泊まる

隈研吾デザインホテル・温泉施設オープン

住まう

FIELDWORK西条のまちを知る

「糸プロジェクト」は、まず西条のまちを知ることから始めました。このまちには何があって、何が必要なのか。東京大学隈研究室の力を借りてフィールドワークを行いました。客観的なデータと、実際に歩いての調査、住民を交えてのワークショップ・・・これらの結果から「人に優しいまちづくり」をコンセプトにしたマスタープランを完成させました。このプランを元に「いとまち」が成長し、日本の新しいまち作りのモデルになればと考えています。

Residence9人の建築家がつくる家

「いとまち」の中を流れる御舟川の西側は、住宅ゾーンです。このゾーンを計画するにあたって、若手建築家の活躍の場とするために、オープンコンペを行いました。「住みやすい」はもちろんの事、嫌なことがあったときに「帰りたい」と思える心の支えになるような家を作ってもらいたい。家は「帰るところである」という原点に戻り、300を超える提案の中から9人の建築家、9種類の家を選びました。やがてこの家が集まり、住む人みんなが誇りをもてる街に成長していきます。

愛媛県西条市

EHIME SAIJO日本一おいしい
水が湧き出る水の都

北に瀬戸内海、南に西日本最高峰の石鎚山を望む愛媛県西条市は、日本一美味しいといわれる水が湧き出る水の都です。山から流れる伏流水が地下水脈に満ち、市内各所に「うちぬき」と呼ばれる水が湧き出ています。この石鎚山によって磨かれた水は、絹かわなすや西条柿に代表される野菜や果実を育み、瀬戸内海の海の幸とともに、西条の食文化を作り上げてきました。また、江戸時代から300年続く「西条まつり」は、70台以上のだんじりと4台の大型の曳山の太鼓台(御輿台)、合わせて80台を超える屋台が奉納される、全国でも最大規模の祭礼です。

CONTACT & ACCESSお問合わせとアクセス

主催 : 株式会社糸プロジェクト
後援 : 株式会社新建築社
協力 : 東京大学隈研吾研究室

[お問い合わせ]
株式会社糸プロジェクト
〒793-0027
愛媛県西条市朔日市284番2
Tel. 0897-66-8620 Fax. 0897-66-8621
Mail. info@ito-pj.town

[西条市へのアクセス]
電車:
◯JR新幹線で「岡山駅」まで(東京から:約3時間25分)
「岡山駅」からJR特急で「伊予西条駅」(約1時間45分)
◯「松山駅」からJR特急で「伊予西条駅」(約1時間)

車:
◯「松山IC」から「いよ西条IC」(約40分)
◯「今治IC」から「いよ西条IC」(約1時間)
◯「松山空港」から西条市内(約1時間10分)
◯「松山観光港」から西条市内(約1時間15分)